談話室2月
『椿』
女正月も済むと、2月。春の訪れを告げる椿(ツバキ・春待ち花)の蕾が膨らみ始めます。椿は山茶花に似ていますが、種は違います。山茶花の葉は椿に比べるとひと回り小ぶり、そして葉の付け根部分にあたる葉柄に細かい毛が生えています。椿には殆ど毛は無いそうです。それと、山茶花の多くは完全に平たく開いて花が咲きます。椿は平たく開かず、カップ状に花が咲きます。椿の花言葉は謙虚、高貴。縁起の良い木とされ、邪気を払う杖を作られている。正倉院にも椿の邪気払い杖が収められているそうです。一方江戸時代の武士は、椿は花弁を残したまま落ちる様な枯れ方をするので、首が落ちると縁起が悪いと嫌われ、明治頃から語られたが、縁起が悪いと言う記録は何処にも無いそうです。 〔H〕
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