談話室3月

『シリーズ・原子番号7・N』

原子番号7・N・窒素Nitrogen・原子量 14.01・非金属元素の一種。融点-210.0℃、沸点-195.8℃。無色、無味、無臭の気体、空気の約78%を占める。
水にやや溶けるが酸素よりは溶けにくい。常温では化学的に不活発で、助燃性はない。有機化合物として生物圏に広く存在し、海水、岩石などにも硝酸塩その他の形として存在する。
太陽大気中、星雲中などにもかなり存在することが知られている。アンモニア合成の原料として用いられる。液体窒素は加圧ボンベに入れられ冷却剤に利用される。
窒素化合物に、有名なニトログリセリンが有るが硝酸化合物は医薬品に多く含まれている。石炭や石油などの燃料時に一酸化窒素が発生するが、大気中で酸化されて二酸化窒素となる。
二酸化窒素は人体に有害で、呼吸器系疾患を起こす。製鉄所、発電所、工場などの固定発生源だけでなく、自動車、船舶、航空機などの移動発生源からも大量に排出される。
窒素は富栄養化現象の原因物質の一つであり、二酸化窒素は、酸性雨の原因ともなる。自然環境に配慮しながら、適切な活用方法がより大切になっている。[K]
参考資料・化学辞典、大辞泉、朝日新聞社メディアビジネス局

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