談話室11月
『シリーズ・原子番号5・B』
原子番号5・B・ホウ素Boron・原子量10.81。融点2077℃、沸点4000℃。
硼素族元素の一つ。黒褐色の硬い固体。常温では安定で、化学的性質は珪素に似る。元素名はアラビア語で「ホウ砂」を意味する「Buraq(ブラーク)」に由来している。天然には硼酸・硼砂として産出される。多くの同素体が知られ、同位体10Bには中性子を吸収しやすい性質があり、がんの治療(中性子捕獲療法)や、原子炉の制御材として利用されている。ホウ素を含む物質として一般的なのはホウ酸である。ホウ酸は、その殺菌効果を活用して眼の洗浄、消毒に用いられる。ホウ酸は、昆虫に対しては動物に対してよりも毒性が強く、殺虫剤として利用され、ホウ酸団子はゴキブリ駆除として有名である。ホウ砂も洗眼薬であるが、スライムの材料として利用される方が多く、小学生の一研究として夏休みに時々売れる。〔K〕
参考資料・化学辞典、大辞泉、朝日新聞社メディアビジネス局
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