談話室11月
『シリーズ・原子番号10・Ne』
原子番号10・Ne・ネオンNeon・原子量20.18。融点−248.6℃、沸点−246.05℃。第18族に属する貴ガス元素の一つ。1898年イギリスのW.ラムゼーとM.W.トラバースが発見。無色無臭の気体で、空気中に約0.0018%含まれる。ギリシア語で「新しい」を意味するネオンneonに由来して命名した。液体空気の分留によって作られる。放電の際強い赤色を発するのでネオンサインなどの封入ガスとして使用。赤色は透明ガラス管にネオンガスを封入してあり、青色は透明ガラス管に水銀・アルゴンガスを封入し、緑色は緑の蛍光管に水銀・アルゴンガスを封入して発色をさせている。日本で最初の本格的なネオンサインは、1926年(大正15)7月東京・日本橋白木屋(後、東急百貨店日本橋店。1999年1月閉店)の屋上広告であった。ネオンサインには不思議な魅力がある。学生時代に新宿のネオン街に誘われて夜な夜な出かけた事を思い出す。現在、店頭等に飾られているネオンサインは、LEDネオン管で非ガラス製の物が主流となりネオンサインの雰囲気を再現している。[K]
参考資料・化学辞典、大辞泉、朝日新聞社メディアビジネス局
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