談話室5月

『シリーズ・原子番号13・Al』

原子番号13・Al・アルミニウムAluminum・原子量26.98。比重2.70、融点660.32℃、沸点2519℃。軽金属の一つ、銀白色の柔らかい金属で、展性、延性に富み、熱・電気の良導体。空気中では酸化物の被膜を生じ,内部まではさびない。地殻中の存在度は酸素、ケイ素に次いで第3位、金属元素としては第1位で、多量で広く存在する。種々のアルミノケイ酸塩として土壌の主要成分となっている。おもな鉱物には、ボーキサイト、長石、雲母、氷晶石、ダイアスポア、ミョウバン石、カオリナイトなどがあり、それらが風化した粘土のほか、酸化物にはコランダム(サファイア、ルビー)など宝石として珍重されるものが多いのです。金属は展延性に富み、比重が小さく、熱、電気を通しやすく、大気中での耐食性が優れているため、板、箔、棒、線、管、型材などあらゆる形に加工されて利用されている。高反射率をもつため高純度アルミニウムは光学機器などの反射鏡に用いられる。また電解コンデンサー箔、磁気ディスク、レーザー用反射鏡、集積回路用蒸着材などに用いられる。その軽さを利用して航空機、自動車、船舶、鉄道に、電気の良導体であることを利用して送電線などに使われている。医薬品では、合成ケイ酸アルミニウム、天然ケイ酸アルミニウム(アドソルビン)、アルミゲル等が汎用されている。余談ですが、アルミで作られている1円玉は、重さ1g、直径2㎝、材料原価は0.3円ですが製造原価は3円も掛かっている様です。

参考資料・化学辞典、大辞泉、朝日新聞社メディアビジネス局 〔K〕

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