談話室12月
『猫』
平成8年、卒業式の後4年間猫を飼っていた娘の友が、「名古屋から九州迄猫を連れて行くのは難しい、長野位ならお願い」と、拝まれて2匹の猫マイケルとチビが我家の家族になった。所が翌朝マイケルが居ない。幾日立ってもいない。名古屋の古巣に向かっていたのだろうか。30日過ぎた時、納戸で息子が、瘦せ衰えたマイケルを抱いて叫んでいた。漸く2匹揃って信州人に慣れた。その後チビが出産。子猫を欲しい方4人に差し上げ、最後の子猫はコチビと呼ばれ、健やかに成長した。しかしマイケルもチビも年を取るとふわっと消えていた。そこで、コチビは室内生活で育て、ソファの上で静かに昇天し、母猫の元に行った。
その後半年程過ぎた時、結婚相手が猫嫌いでウニは飼えない。お宅で見てと言われ猫と遊んでいます。獣医さん曰く人間なら100歳ですと。寝ている時間が増え、耳も目も悪くなったが、餌の匂いは直ぐ来る、賢いウニおばあさん猫です。 〔H〕
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