談話室7月

『シリーズ・原子番号3・Li』

原子番号3・LiリチウムLithium・原子量6.938〜6.997。融点180.54℃、沸点1347℃。1族元素でアルカリ金属元素の一つ。1817年スウェーデンのアルフェドソンが発見。銀白色の柔らかい金属、固体の単体中最も軽く、乾燥した空気中では安定。200℃以上では燃えて酸化物となる。水と反応して水素を発生、希酸によく溶ける。自然界では、岩石や天然水の中に微量ではあるが広く分布している。動植物界では、海藻、タバコ、コーヒー、牛乳、血液などにも存在が認められる。製造は、原鉱を硫酸、炭酸ナトリウム、塩酸などで処理して塩化リチウムとし、これに塩化カリウムを加えて融解電解することによって得られる。リチウムと聞いて思い浮かぶのは、リチウムイオン電池、精神病用剤の炭酸リチウムである。記憶に新しい所では、旭化成の吉野彰博士ら3名の研究者が、「リチウムイオン電池の開発」により2019年ノーベル化学賞を受賞した事である。地道な努力が素晴らしい発明に繋がった結果と称賛された。モバイルバッテリーとして毎日お世話になっている。

参考資料・化学辞典、大辞泉、朝日新聞社メディアビジネス局

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